[7]補聴器購入に使える公的支援制度

3.支援制度③ 自治体独自の助成制度

お住まいの市区町村によっては、補聴器購入を支援する助成制度が設けられていることもあります。助成額は自治体によって大きく異なりますが、一般的には購入費用の一部(上限1万円から5万円程度)が助成されます。なかには10万円以上の助成を行う自治体もあります。

自治体独自の助成制度の概要

具体的な制度の内容については、お住まいの市区町村によって異なります。必要に応じて、障害保健福祉窓口に相談しましょう。

自治体独自の助成制度の窓口

市区町村の障害保健福祉窓口となります。

自治体独自の助成制度の対象者

具体的な対象者については、お住まいの市区町村によって異なります。必要に応じて、障害保健福祉窓口に相談しましょう。

参考までに、一般的な条件をご紹介します。

●一定年齢以上の高齢者

65歳以上、70歳以上など、自治体によって年齢要件が異なる

●軽度・中等度の難聴がある方

身体障害者手帳の交付対象とならない程度の難聴が対象です。医師の診断書が必要な場合が多い

●お住まいの市区町村に住民登録がある方

その自治体に居住し、住民票がある方が対象となる

●所得制限

自治体によっては、一定の所得制限を設けている場合がある。また、住民税非課税世帯のみを対象とする自治体もある

●初めて補聴器を購入する方

多くの自治体では、初回購入のみを助成対象としている

自治体独自の助成制度の手続きの流れ

具体的な手続きの流れについては、お住まいの市区町村によって異なります。必要に応じて、障害保健福祉窓口に相談しましょう。

自治体独自の助成制度についての注意点

自治体独自の助成制度についての注意点は、以下の通りです。

●実施している自治体が限られている

すべての自治体で実施されているわけではありません。お住まいの市区町村に制度があるか、必ず障害保健福祉窓口に確認しましょう。

●制度内容が自治体によって大きく異なる

お住まいの市区町村に助成制度がある場合でも、助成額、対象年齢、所得制限、必要書類など、すべて自治体ごとに異なります。詳細は必ず障害保健福祉窓口にに確認してください。

●1年あたりの予算に限りがある場合がある

市区町村によっては、予算の上限に達すると年度途中で受付を終了する場合があります。早めの申請がオススメです。

●基本的に医療機器認証番号のある補聴器のみが対象

基本的に、集音器など、医療機器として認証されていない製品は対象外です。

自治体独自の助成制度の事例

いくつかの自治体が行っている助成制度をご紹介します。

●目黒区「高齢者補聴器購入費助成事業」

[対象者]
次のいずれにも該当する難聴高齢者の方

  • 満65歳以上の区内在住者で、住民税非課税
  • 身体障がい者手帳(聴覚)の交付対象者ではないこと
  • 聴力が両耳それぞれ40デシベル以上70デシベル未満であること
  • 補聴器相談医が補聴器の必要性を認めた者であること

[助成内容]
1回の購入で50,000円を上限に費用を助成

[詳細情報]
手続きを検討される方は、必ず自治体のWebサイトで詳細情報をご確認ください。

高齢者補聴器購入費助成事業 | 目黒区

●大阪市「“聞こえ”のサポート事業」

[対象者]
次のいずれにも該当する難聴高齢者の方

  • 申請時点で大阪市内に住所を有する65歳以上の者であること
  • 身体障がい者手帳(聴覚)の交付対象者ではないこと
  • 聴力が両耳それぞれ30デシベル以上70デシベル未満であること
  • 補聴器相談医が補聴器の必要性を認めた者であること

[助成内容]
25,000円を上限に費用を助成

[詳細情報]
手続きを検討される方は、必ず自治体のWebサイトで詳細情報をご確認ください。

大阪市:65歳以上の軽度・中等度の難聴の高齢者の方を対象に補聴器購入費用の一部を助成します。